- 年神様−more−
お正月の所で、ちょろっと年神様のご紹介いたしましたが・・。
あんな、しょぼい内容では、失礼かと思い、"もあ年神様"で追加コラムいたします。
年神様。
年神様、または、「年徳神」、「年爺さん」、「正月様」、「大年神」、「正月様」などなど。
いくつも、お名前をお持ちのやはりすごくえらい神様です。
つまり、いくつもの顔をお持ちである、やはり、えらい神様です。
そして、昔の人たちは、年神様というのは、一年の初めの日に、高い山から下りてきて、作物の実りと、人々に幸せをもたらしに来てくれると信じていたそうです。
昔の人たちは、鉱物や植物、すべてのものに魂が宿っているとして、信仰をしていました。
そして、人が死ぬとその魂は、祖霊になり、やがて、「田の神」になり、「山の神」になって、年神様として、また、我々のもとに帰ってきて、福をもたらしてくれる・・と信じていたようです。
つまり魂というのは、ひとつに繋がっていたと、昔の人は、考えていたのです。
では、ここで、いくつかご紹介しましょう。
≪穀物神としての年神様。≫
古来より日本の人々は、農耕をして、生活を営んできました。
そのため、農作物の豊作を願うようになり、そこから、年神様を祀るようになっていったそうです。
≪祖霊としての年神様≫
ある地方では、年神を、家を守る祖先の霊として祀られているようです。
そして、田の神も、祖霊も山から下りてくるので、年神様と同一としたようです。
≪年徳人としての年神様≫
中世頃「年神様」は、「年徳神」とよばれるようになります。
"徳"が、"得"に通じるので、縁起が良いという理由だそうです。
そして、年徳神のいる方角が縁起が良い方角とされ「恵方」とされました。
これが、あの恵方巻きの風習として残っているんですねぇ。
あの恵方巻き・・みなさん、年神様のいる方角向いて食べていたって知ってました?
これからは、年神様に向かってお祈りしつつ食べましょうかね・・。
≪大年神様としての年神様≫
日本神話にも出てくるのです。
スサノオと神大市比売(かみおおいちひめ)という神様の間に生まれた方だそうです。
この辺の神話については、是非ね、『古事記』をご参照ください・・。
日本最古の歴史書であり、日本最古のファンタジー。
謎多き年神様。
とりあえず、今年はいい年になるようにお祈りしましょうかね・・。
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