うらメン会合第21回
うらメンハロウィン特別企画劇場:ジャック・オー・ランタン物語。
(うらテンver.)
語りべ(テン子):むかしむかし、あるところに・・ヨーロッパのあるところ、ある島国。
ケチで、乱暴者で素行の悪いモノすごく根性のねじ曲がったウソつきの小悪党の・・
ジャックという男がおりました。
ジャック(キンギョ):ちょっとあんたぁ!!
真面目に、配役決めてんの!!
今度は、嘘つき男ですって!?
冗談じゃないわよ!!
だいたい、ジャックの悪事、盛りすぎなのよ!!
語りべ(テン子):・・・・・・・・っふ。
(・・上演中です。サイは投げられた・・。)
ジャック(キンギョ):(・・・むか)
こいつ・・。
語りべ(テン子):そういうわけで、アコギで薄汚い性格のジャックはいつものように、
弱いまっとうに働いている人々から巻き上げた金品で、お酒を飲んでいました。
ジャック(キンギョ):聞きなさいよ!!
語りべ(テン子):ジャックはいつものように、お酒を飲んでいました。
ジャック(キンギョ):(・・・・・むか!?)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
ね、ねえちゃん酒だ・・・・。
ほら、はやく・・・・・。
はやく、もってきなさいよ!!!!!
ねえちゃん(ヒヨコ):(・・・ボク的にはさ、ジャック役、キンギョの当たり役だよねって思うわけ。)
(みなさんどう思う?)
語りべ(テン子):(っふ・・。キンギョ・・・やればできるじゃないか。)
すると、そこへ、1匹の悪魔がやってきて、ジャックに言いました。
悪魔(イヌ):(うちは今回”あくま”や・・。)
(”めいんきゃすと”・・ってやつやな。)
(”あくま”は目つきも、口調も、性格も、態度もすべてが悪いんや。)
(役作りの基本やな。いかにビビらすか・・。)
(まずは、気持ちを”あくま”にかえるんや。)
おい!!
にいちゃん!!
うちは、おまえの・
ジャック(キンギョ):なに!!?
た
悪魔(イヌ):(・・ひっ!!?)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
ジャック(キンギョ):だから・・・・・。
何?!っつてんのぉ!!
悪魔(イヌ):・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
語りべ(テン子):ゴホンっ!!
(あくま・・こんなところで魂抜いてんじゃないよ、まったく・・・。)
(これじゃ、”ミイラ取りがミイラ”じゃんか・・。)
・・ん?
違う・・この場合は、魂を逆に抜かれた、間抜けな悪魔ってことだ・・。
ジャック(キンギョ):ちょっと、進行!何ぶつぶつ言ってんの?
語りべ(テン子):進行ではない・・。
”語り部テン子”です。
ジャック(キンギョ):(どっちでもいいわ!!)
あくま・・GO!!
悪魔(イヌ):・・・・・・・・。
だ、だから・・・おまえの、・・・・・・・・・・。
た、”たましい”や!!
た、”たましい”が・・・・・・・・・欲しいんです。
ジャック(キンギョ):やんないわよ、そんなの。
バカじゃないの!?
だいたいねぇ、得体のしれない悪魔に「魂ください」って言われて、「ハイどうぞ」なんて
気前のいい事いう奴いるわけないじゃないの!!
あんたみたいな、自分の魂、あっさり体外に出しちゃうような間抜けなへぼ悪魔が、
人さまの魂抜こうなんて、100万年早いわよ!!
地獄に帰って、修行しなおしてきなさい!!!!!!
悪魔(イヌ):・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
語りべ(テン子):・・・・・と、いうわけで、ジャックに心をめった刺しにされた挙句、出直して来いといわれ
追い返された悪魔は、再び地獄で、悪魔の大親分サタンさんに弟子入りをし、
いろんな修行をやりなをす羽目になりました。
ヒヨコ:(・・・・・・・・・・あんなの、どの悪魔が行っても、めった刺しにされて、送り返されるよ。)
(・・・・・・・・・・今回、ボク、照明とかもやってるんだよ。ネコだとさ、
思いっきり舞台に上がってくるだろ・・。)
(リハーサルでさ、・・・・・・さすがにみかねて。)
(・・・テン子がさ。・・・・・キレたんだよ・・。)
語りべ(テン子):というわけで、時は過ぎ、ずいぶんたち・・。
数十年たっても・・。
相変わらず、ジャックの意地汚くてずるくて、アコギで、セコく、素行の悪い性格で・・。
そういう、ところは全く変わらず日々を送っておりました。
ジャック(キンギョ):ちょっと!!
まえより、もっと悪党になってるじゃないの!!
語りべ(テン子):・・ジャックは、年を追うごとに、悪さに磨きがかかっているので仕方ないのです!
ジャック(キンギョ):・・・(むか)。
語りべ(テン子):ゴホンっ!
そして、再びあの悪魔が修行を終え、ジャックの前に現れました。
ジャックは、すでにヨボヨボのおじいさん。
目も耳も悪くなり、口の回転の速さも頭のも思考力も衰えていましたが、
ジャックの性悪な性格はどんどんひどくなり・・。
また、悪魔をだましてやろうと、考えていました。
ジャック(キンギョ):!!!!!!!
なんで今度は、ヨボヨボのじいさんしなきゃなんないのよ!!
二役ってことで、ギャラは倍いただくわよ・・。
悪魔(ヒヨコ):(あくまのグレードアップした姿を見せなきゃいけないから、ボクが、今回はあくまなんだよ。)
(急きょ、役の交代さ。)
(・・・・・・・・・・・・・・。)
(・・・・・・。イヌにさ、代わってくれって言われたんだよ。)
あのさ、魂を頂に来たよ・・。
ボクは、以前のボクよりも、ハイパーになったのさ。
ちゃんと毎日訓練したんだよ。
ジャック(キンギョ):(・・・・・・なに!?)
悪魔(ヒヨコ):(・びくっ!!!)
ジャック(キンギョ):わかった・・・・・。
わしの魂を渡そう(むかむかむかむか)。
そのかわり、そこの木から、リンゴをとってきてくれ。
悪魔(ヒヨコ):・・・・・・・・・・・い、いいよ。
・・き、木登りは得意さ。
(負けるな、ヒヨコ・・・。)
語りべ(テン子):そうして、ジャックは、悪魔にリンゴをとってこさせました。
しかぁし!
悪魔が、木から降りようとした時、ジャックは、卑怯にも十字架を上に向けこう言いました。
ジャック(キンギョ):さあ、そこから降りたければ、今後一切わしの魂をとらないと約束しろ!!
悪魔(ヒヨコ):ひ、卑怯だぞ!!
(僕は、まだ飛べないんだ!!なんて卑劣なやつ!!!)
ジャック(キンギョ):何言ってんの!!!!
甘えてんじゃないわよっ!!
そもそも、ジャックは、卑怯っていう設定でしょうが!!!
語りべ(テン子):(・・・・・・・・芝居中にキャラ設定バラすなよ。)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
そういわれては、なすすべもありません。
悪魔は、しぶしぶジャックの魂をとらないことを約束し、泣きじゃくりながら、地獄に帰っていきました。
そして、地獄に戻った悪魔は、サタンさんにむちゃくちゃ怒られました。
サタン(うっしー):(・・・・・・・どの文献にも、悪魔の師匠的な”サタン”ていう、キャラはおらんかった・・。)
(また勝手なつけたしして、めちゃくちゃやな。)
(そもそも、この”きゃすてぃんぐ”からして問題ありアリや・・・。)
(これじゃ、みてくださる方々が、・・・・・・・・・路頭に迷う・・。)
・・・・・・。
語りべ(テン子):ゴホンっ!
・・・・・・・・・・うっしー。
サタン(うっしー):・・・・・・・・・・・・。
お前は、あんだけ修行つけてやったのにノコノコ帰ってきて・・・。
ホンマに情けないな!!!!!
悪魔(ヒヨコ):そう言うけどさ!!
あいつ、むっちゃ怖いんだよ!!
悪魔(イヌ):そうや!!
ムチャクチャ顔つき悪いんや!!
すんごい形相しててな、ウチら悪魔より、面が悪いんや!!
サタン(うっしー):(・・・・・た、たしかに。)
しかたない・・。
今から作戦会議や。
語りべ(テン子):・・・・・・・・・・・・・・・・・。
そういうわけで、地獄では、サンタン一派の”対ジャック防衛戦略”の話し合いが
連日連夜行われていました。
一方、ジャック。
いくら、ずる賢い悪人といえども、人間ですので、生き物ですので、死がやってきます。
というわけで、ついにジャックも年貢の納め時・・。
ジャックは死に、あの世とこの世の境目でまたトラブルを起こしていました。
この世でも、あの世でも、悪の限りを尽くしたジャック。
当然”天国”に入れてもらえず、しかたなく、地獄の門の前までやってきました。
すると、門の前では、以前ジャックの魂を取りにき、追い返された悪魔が、顔をこわばらせ、
ジャックの方を見ていました。
ジャック(キンギョ):おい、そこに入れなさいよ。
悪魔(イヌ):(・・・・・し、しっかりするんや。)
悪魔(ヒヨコ):(・・・・・・・・・・。お前が行けよな!!)
だ、だめだよ!
この前、お前の魂は、取らないって約束したじゃないか!!!!!
わ、忘れたの・
サタン(うっしー):(ヒヨコ!余計なことは言うな!逆効果や!!)
(逆に、突っかかってこられる!!!!!)
悪魔(ヒヨコ):(・・っは!)
や、約束したから、入れることはできないんだ。
それは、地獄界の悪魔法にのっとった法規で、ちゃんときまってる・・。
ジャック(キンギョ):(むか)
なんですって!!
悪魔(ヒヨコ):(っひ!!)
サタン(うっしー):(ヒヨコ!!ひるむんやない!!)
語りべ(テン子):(・・・・・ふう。やれやれ、仕方ない・・・。)
ビビる悪魔(ヒヨコ)はどうしてもジャックを中に入れようとしなかったので、仕方なく、
元来た道を戻ることにしました。
ジャック(キンギョ):ちょっと、あんたたち・・。
ここ寒いし、暗いのよ。
あんたたちの持ってるそのランタン・・よこしなさいよ!!
語りべ(テン子):そう言うと、悪魔たちから、ランタンを奪い、当てもなくフラフラと
永遠にさまようはめになったたとさ。
それが、”ジャック・オー・ランタン”の始まりとされるお話です。
ネコ:・・・・・・・・・・・・・・・・・ZZZ.
テン子:(・・・・・・・・・・・・。)
パコンっ!!
ネコ:(・・っは!?地殻変動????????)
テン子:ゴホンっ!
ネコ:・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
ああ・・終わりか。
・・・・・ゴホンっ。
おわり!!!!!!!!!!!
うらメン:ぱちぱちぱち。
ヒヨコ:(・・・ジャ、ジャックのすごみは、本物だよね。)
キンギョ:(いらいら)
うらメン:・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
ネコ:(・・・・・・・・・・・んぁ?)
テン子:(・・こいつ、寝てた。)
ネコ:どうしたんや、みんな。
すっごいゲッソリしてるやんか。
うらメン:(・・・・・・・・・・・・・・・・ぶちっ。)
テン子の家へ。
コラムの大広間へGO!
2015年10月31日