- 第七十九回
8月1日は水の日、8月1日〜7日は水の週間です
森林の働きパート2〜洪水〜
皆さんは「洪水
台風や、豪雨災害の一種という風なイメージ、あるいは、それらにより、河川の水位が急激に上昇し、川の水が氾濫する。
また、堤防が決壊してしまう災害と思われている方多いと思います。
じつは、災害にならなくても、単に平常時よりも水かさが増せば、「洪水」と呼ばれるのです。
森林土壌の働きは様々ですが、この「洪水」を緩和させる働きも担っているのです。
パート1でもちらっとふれたとおり、降雨時、雨水は全てが平地流れていくわけではありません。
降ってきた水の一部は森林土壌の作る地面の中の孔に入り込み、一気に水が河川に流れ込まないようになっています。
これにより「洪水」を緩和させているのです。
〜洪水と森林土壌の役割〜
森林は、河川の増水を緩和させる働きがあります。
森林の土壌は、降雨時に水が急激に河川に流れ出ないように水を地面の孔の中に吸収しています。
森林土壌の上に蓄積されている葉、枝、樹皮などが、土の中の微生物などによって分解されていない状態の層があります。
それによって、雨が降った時、地表の目詰まり(降った雨が地面の土を弾き飛ばして地面の中にある孔を弾き飛ばされた土の粒が埋めてしまう)を防いでくれたりもします。
その結果、水は地中に浸透していきやすくなり、地表から河川に流れ出していくのが防止されているのです。
もし、降雨時に、地表からすべての水が流れて行ってしまうと、地中には水が蓄えられず、日照りが続けば川が枯れてしまいます。
日照りが続いていても、川がなかなか枯れないのは、地中に蓄えられている水が少しづつ河川に流れ込んでいるからなのです。
ね、森林を守るということは、森林土壌を作ることであり、その森林土壌の状態が良いということは、大雨が降っても、水が一気に町に流れ込まないということであり、洪水災害を防いでくれるということです。
つまり、森林は我々の生活を守ってくれているということです。
〜参考ホームページ〜
水資源 : 「水の日」及び「水の週間」−国土交通省
www.mlit.go.jp/mizukokudo/mizsei/tochimizushigen_mizsei_tk1_000012.html
森林の水源かんよう機能
http://www.pref.okayama.jp/norin/ringyo/QandA/sinrin_ans/07.htm
水道水源林の働き|水源・水質|東京都水道局
https://www.waterworks.tokyo.jp/suigen/antei/03_hataraki.html
森林生態系と土壌-森林・林業学習館
https://www.shinrin-ringyou.com/shinrin_seitai/dojyo_ecosystem.php
水源涵養機能 緑のダム
https://www.shinrin-ringyou.com
開設シリーズ
https://www.tfpri.affrc.go.jp
林野庁/水をはぐくむ森林のはなし
http://www.rinya.maff.go.jp/j/suigen/suigen/con_1html
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2018年8月13日