第五十回  

       「滝です。パート2 : 滝のでき方。」




         





      だいぶ、間が空いてしまいましたが、”水コラム”「滝」パート2です。

      今回は、”滝”と呼ばれるものの条件なんかを調べてみましたので、ご紹介します。

      皆さんご存知のように、”滝”とは段差になった地面から一気に水が下へ落ちているところを指します。

      そして、条件の一つとしては、段を流れ落ちる水が自然の川から流れて来るもの、あるいは、涌水であることです。

      また、”滝”の形成時に侵食作用や、地殻変動などにより岩盤や地層など川底だった面が削られ垂直状に段ができたことが原因による地点を指します。

      一般に5メートル以上の段差のあるものを指すそうですが特に何メートル以上なければ”滝”と呼ばない・・ということはないそうです。

      1〜2メートルくらいしか落差が無くても、その土地の人々が”○○の滝”と呼んでいれば滝になるそうです。



      〜滝の形成〜


      では、”滝”はどうやって、あのような形に出来上がっていったのか・・。

      ”滝”はいろいろな原因で形成されてきました。

      例えば、川底が固い層と、柔らかい層がならんであった場合。

      流水の浸食作用により柔らかい層の部分だけが削り取られていきます。

      そして、残った固い層は棚のように段になり、その部分に水が流れ落ち結果”滝”になるのです。


      ●その他の滝のでき方。


      涌水型:洞窟の壁面や崖の途中に源泉があり、そこから水が湧き出て、落ちてくる。


      断層型:地殻変動によって盛り上がった部分が段になり、そこを水が流れ落ちてくる。


      遮断型:火山の溶岩や、山崩れの土砂が川をせき止めその場所を水が超えて落ちているところが”滝”になるケースです。



      〜滝のうらにできる洞穴について〜

      流れ落ちる滝の面に洞穴があることがあります。

      これは、滝口から落ちる流水の力による地層の浸食作用です。


      みなさん、お気づきでしょうか?

      滝の崖の面というのは、内側にへこんでいます。

      それは、落ちてくる水がゆっくり時間をかけて断崖の層の部分を削っているのです。

      ”滝”のできる部分というのは上の層は固く、下に下がるにつれて、柔らかい層でできています。

      そして、長い年月をかけて水の浸食がすすみ、滝の後ろを削り、穴を形成していくのです。


      滝のでき方を調べてみましたが、どうでしたでしょうか?

      まだまだ、足りない部分もありますが、しかし、”滝”というのは、その形成の仕方を見れば、その土地の歴史を物語っているのですよ。

      ”滝”のでき方で、当時そこは何があったのか、とかまた、どういう地質なのかということも分かるのです。


      地球というのは、まだまだ謎な部分も多い星ですが、しかし、自然が堆積してきたものは正直に我々の問いに答えてくれます。


      では、次回は、「世界の滝」について触れてみたいと思います。




      参考HP


      滝(たき) - 語源由来辞典
      http://gogen-allguide.com/ta/taki.html

      日本の川は『滝』だ | 江戸川河川事務所 | 国土交通省 関東地方整備局
      http://www.ktr.mlit.go.jp/edogawa/edogawa00247.html

      滝とは (タキとは) [単語記事] - ニコニコ大百科
      http://dic.nicovideo.jp/a/%E6%BB%9D

      ウィキペディア

















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    2016年3月19日