- 第十九回
水族館。
水族館。
海の生物の・・博物館。
社会科見学、遠足の定番コース。
デートスポット。
家族で行く・・。
などなど・・・。
みなさん、人生で一回は行ったことがあるんじゃないかって思いますけどね。
そういうわけで、今回は、「水族館」です。
水族館ていえば、やっぱりいろんな種類の魚がいたり、イルカとかオットセイみたいな海獣たちのショーがあったり。
各水族館によって、催しも違ってるし・・。
それから、デートには、なかなかもってこいな場所ですからな・・。
いろいろイメージあると思いますけど、水族館ってところただ人に魚を見てもらったり、ショーを見せたりするエンターテーメントの場所の役割をしているわけじゃないみたいです。
ではね、まず、水族館て、一体どんな目的で始まったのか・・。
どんなきっかけっで魚の観賞をするようになったのか・・。
最初は、今みたいに、大きい水槽とか、海獣たちのショーとかもなくて、だいたいが海洋生物の研究目的が主だったようです。
その研究者たちの動きっていうのは、17世紀のヨーロッパに徐々に広がりを見せます。
そのうち、教育の一環として、一般公開がされるようになります。
小さい水槽が並べられる程度のものだったみたいで、世界初といわれている水族館には、淡水魚や貝などが展示されていたのようです。
これが、19世紀中ごろのロンドンにあった動物園内に置かれた、水族館だそうです。
水族館というか、最初は、観賞用や、研究目的で人々が、同時にヨーロッパのあちこちで魚を飼い始めたのがきっかけなんだと思います。
そのうちに、一般に公開され始め、観覧料をいただくようになって、水族館という、テーマパーク的なものに発展していった感じですかね・・。
そして、日本に水族館が入ってきたのは、明治15年(1882年)。
上野に日本初の水族館が登場しました。
この頃の水族館というのは、水槽が通路に沿って通路の壁にはめ込まれてある・・というシンプルなもの。
そして、金魚・イモリ・フナ・といった我々になじみの深い川にいる淡水生物が中心だったようです。(・・田舎に住んでる人とか川沿いに住んでる日は、なじみがあると思いますが・・)
それにしても、今の水族館。
日本に初めてできた頃よいも、ずいぶんエンターテーメント性が上がりましたよね。
アシカや、イルカなどの海獣ショーは、水族館の目玉イベントだし。
北から南までいろんな場所に生息しているの何百、何千という種類の魚や、その他の海中生物が一か所に集まっていて、見ることができる。。
そうそう、水族館。
冒頭に、研究目的で、ヨーロッパ人たちが魚を水槽に入れて観察していたのが始まりって、言いましたが・・。
やはり、その研究っていう目的は今も変わらず、水族館の職員のみなさんの大切なお仕事の一つのようですよ。
やっぱり、生態系の研究だとか、絶滅危惧種の保護や保存目的だったり、魚の死因を調べたりもするそうです。
その他にも、浜辺に打ち上げられた漂流生物を保護したり、けがや、病気の生物たちも治療し自然に返したりするそうです。
そして、水族館で死んだ海洋生物たちは、解剖されて、死因を突き止めたり、どんな病気があるのかとか、そういった海にすむ生き物たちの生態の研究に生かされているそうです。
水族館というのは、一見ハデで楽しい娯楽施設ですが、海洋生物たちの病院の役割も担っているんです。
そういうわけだから、生き物たちの住む水は、常に気を配られ、水質管理から、食事に至るまで、職員のみなさんは、神経をとがらせているようです。
水族館は、いわば、箱の中の海です。
当然生き物たちのフンや、死骸、食べ残したものまで底にたまっていくわけですよ。
本来、海では、水が世界中を循環していて、そして、そこの海にすむ生物たちによって、老廃物も分解されたりして水は、きれいになっていくのですが・・。
水族館というのは、水や環境を常にきれいに保っておかないと、汚れがたまっていくし、死んだ生物をそのままにしておくと、病気がそこで蔓延する可能性があるのです。
なので、職員のみなさんは、毎日掃除をいているのです。
みなさんね、家で生き物飼ってる方結構いるでしょ?
やっぱりね、生き物ですから、環境が大切なんです。
別の環境から連れて来て、人間の社会で一緒に暮らすということは、その生物にあった、人間とは別の環境をつくってあげないと、生きていくのは難しいんです。
動物たちの立場でお世話しなきゃいけないってことですよ。
我々だってそうですよね。
いきなり、ジャングルで暮らせますか?
宇宙で暮らすには、到底無理でしょ。
空気がいるし、無重力だから、宇宙のどっかから来る別の引力に引っ張られてどっかに吹き飛ばされたりするかもしれないし・・。
それから、最後に・・。
水族館に関するお得情報です。
・薄暗いから手をつなぎやすい。
・いろんな生物がいて、話題が豊富。最悪、「キャーかわいいー」あるいは、「キャーグローい」で通せばいい。
・天候を気にせず、確実にゆっくり過ごせる。
・見るところが多い。
・ショップもあり、お食事もできる。
などなど・・。
若者たちよ。
たまには、都会の喧騒を忘れ、あるいは田舎の倦怠感を忘れ、回遊生物の観賞なんでどうですか?
そして、堂々と手をつないで歩きたまえ!!
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